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「もの言い」がついたことは、一度もありません。
「世界のシャルドネ」を語る際、あらゆる状況下でも必ずや上位に挙げられる1本です。
■ 最新作はWA96点。
近年最高評価のヴィンテージです。
ワインアドヴォケイトが選ぶ「並外れたワイン」への称号、“Extraordinary”に輝きました。
【TOP100上位常連】 白ワイン第1位も度々例年末恒例ワインスペクテイター誌発表「TOP100」の選考基準は「年産量」が大きくものを言います。
2000csを割る年産にあってこのポジションとは、まさに「実力の賜物」と評して宜しいのではないでしょうか。
更に、白ワインに対しては厳しい序列を常とする中、このポジションは特筆ものです。
例えば2012年TOP100の場合、他の年と比べ低いランク(26位)と見ることもできますが、白のスティルワインは当該シャルドネに至るまで現れず、後続のワインも32位まで無し。
少なくとも私のむら的には、上位に相応しい数少ない一つと認識する次第です。
「随一のテロワール」と評される時も度々の畑 例えば、「マウント・イーデンこそが最も偉大なヴィンヤードではないか?」と述べる人物が、ワインスペクテイター誌のシニアエディター、ジェームズ・ラウビー。
欧州の御大、ヒュー・ジョンソン氏は、「シリコンバレーを見下ろすサンタクルーズの光景は一見奇妙ではあるが、ここから生み出されるワインは極めて素晴らしい。
」なる旨述べます。
画像左は、サンタ・クルーズ・マウンテンズ山並みの頂上付近に広がる葡萄畑からの光景です。
(撮影のむら) マウント・イーデンのエステイト・ヴィンヤード(自家畑)は、サンフランシスコから車で南下すること一時間弱、サンタ・クルーズ・マウンテンズAVA(以下S.C.M.)の中心に程近いサラトガの西に位置します。
標高600m前後の山頂付近に広がる畑は、特異な立地故に僅か16ha程に過ぎません。
ヒュージョンソンが述べるようにちょっと奇妙な光景.... ■ 以降詳細につきましては、【Mount Eden Vineyards一覧】にてご確認ください。
こちら>> 《マウント・イーデン》 シャルドネ “エステイト” サンタ・クルーズ・マウンテンズ 現代におけるブルゴーニュ品種の州内銘醸地といえばソノマでしょうか?確かに、新進気鋭の醸造家達が続々と名乗りを上げる同エリアには、専門各誌による高評価シャルドネが目白押し。
但し、州内最上位シャルドネの産地は専らソノマからというわけでもありません。
かねてより「州内五指」の定評も備わるマウント・イーデンのエステイトはサンタ・クララ郡の産出。
少なくとも、サンタ・クルーズ・マウンテンズ地区を包括する広義のセントラル・コーストにおいて、樽発酵が施されたシャルドネとしての対抗馬が挙げられた例は記憶にありません。
【新樽発酵部門エリアNo.1】その秀逸性はカリフォルニアワインとしての範疇に収まることなく、コストを抑えず完全体を追い求める、一部の高名なドメーヌによるグランクリュに並び評される時も度々。
昨今は、キスラー、コングスガード、ピーター・マイケルといったカルトシャルドネが、DRC(ロマネコンティ社)のモンラッシェを始めとする、銘醸中の銘醸を相手としたブラインドにおいて同列に評されもする中、それ以前より対抗馬として挙げられる頻度はマウント・イーデンが上回る。
また、「人」(ワインメーカー)へのフォーカスが比較的に少ない点も、ここの特色として挙げられる。
新進気鋭の醸造家達が続々と名乗りを上げるソノマやサンタ・バーバラと趣が異なり、ワインジャーナリズムからはテロワールの優位性が度々言及される。
(参照>>) 【特異なテロワールにより、SCMのワインはいずれもよく似た性格?】同エリアには、ロバートパーカー氏によりRP98点を授かるヴァーナーがある。
そのヴァーナーに比べ、Mt.イーデンのシャルドネには、凝縮された密度に筋肉質的なウェート感を抱かせる。
目の詰まった豊かな構成がそう感じさせるのか。
アルコール感は過ぎたるものとならず、果実感の抽出を控えつつもたらされる凝縮味は、若い頃から豊かな果実味を持つシャルドネに一線を画す。
【キスラーが自家畑の為に求めたシャルドネの母株】ピノに等しくシャルドネも又、ブルゴーニュはボーヌで生まれ育ったポール・マッソンにより持ち込まれたルイ・ラトゥールからの苗木がルーツ。
由緒正しき分岐種を求める造り手の中にはキスラーも含まれ、彼らが擁する二つのエステイト・ヴィンヤード(※)に栽培されるシャルドネにも、マウント・イーデンを起点とする樹が含まれる。
(※:ソノマ・ヴァレー地区にあるキスラー・エステイト・ヴィンヤードと、ソノマ郡ロシアン・リヴァー・ヴァレーにあるヴァイン・ヒル・ロード・ヴィンヤード) 【量より質を優先する姿勢もここの伝統】ワインの奥深さを司る果実収量は、年により差はあるものの、1haあたり2.4-4トン台。
ワイン造りにおいても、「ハンドクラフトだからこそ」の工程を経ており、収穫果実は雑味の抽出を回避すべく、優しい空気圧で得られたデリケート且つ高品質果汁のみを使用。
残りは2'nd用へと回される。
年によって若干の一年落ち樽を併用するも、発酵は新樽使用が基本。
また、伝統的ドメーヌが高級銘醸を手掛ける際のクラシカルな手法が踏襲される中で特筆すべき点もある。
清澄及び濾過処理を経ぬピノに対し、シャルドネに関してはその限りでない。
MLF(乳酸発酵)に続く10ヶ月間のシュルリーにより生じた澱を程よく取り除く事を目的として、軽い濾過を施す。
無清澄・無濾過のプレミアム系シャルドネ多勢を占めても、伝統の姿勢を崩さない。
先に述べた「凝縮された密度に筋肉質的なウェート感」をもたらす一因は、特有のミネラル感にもあるでしょうか。
年号によっては、まるで石を舐めたり個体を口に含んだ時のような感覚を覚える時もあります。
長期熟成能力を導く豊かな酸度と共に、アニスやカルダモン様の複雑感を残します。
黄色い木成り果実がもつ清涼感を伴う風味を早めにお求めであれば、空気への接触を普段よりも長めとして下さい。
白ですが前もってのデカンタージュもOKです。
安定度においてはピカイチのシャルドネです。
【品種構成】シャルドネ Chardonnay【原産地呼称】カリフォルニア州>サンタ・クララ郡>サンタ・クルーズ・マウンテンズAVA|Santa Cruz Mountains, Santa Clara County, California【タイプ】[白] コクのある辛口 Dry【内容量】750ml 【銘醸産出率世界筆頭地区】サンタ・クルーズ・マウンテンズ -Santa Cruz Mountains- 例えばナパとSCM... 「絶対数」で劣るとはいえ、「比率」ともなれば話は別です。
有名銘柄の数で圧倒的優位なナパ・ヴァレーですが、それは造り手の数に優るが故。
SCM地区からは、少ない造り手の数に見合わぬ高い比率で名品が産出され続けます。
マウント・イーデンの"エステイト"3種(ピノ、カベルネ、シャルドネ)、リッジ "モンテベッロ"、ヴァーナーのブロック名ワイン、リース -Rhys-等々。
まさしく産地特性の恩恵でしょう。
30年超の古酒をもってして、モンテベロが1976ジャッジメント・オブ・パリ30年記念テイスティングにおける総合第一位に輝いたように、その具体的一例は、秘めたる長期熟成ポテンシャルにもあります。
マウント・イーデンもまた同様であり、カベルネは「若いうちには堅く閉じている。
」と評され、ピノは在米の権威(WSETディプロマ)により、「20年近くを経た時に、トップクラスのブルゴーニュ・グランクリュに準じた熟成結果が表される。
」とも評されます。
リッジと共にサンタ・クルーズ・マウンテンズ地区を牽引するマウント・イーデン。
但し、ここの歴史と伝統、畑の存在意義においては、かのリッジさえも比肩するに値しません。
※理由は造り手ページ参照 >>
楽天で購入10,230円(税込み)